二重被爆者 山口彊さん

 1945年8月9日 この日は長崎に原爆が落ちた日です。原爆の名前は、ファットマン(太っちょ)です。プルトニウム型原爆です。落ちた日の干支は、庚戌日です。干支学では、魁ごうにあたります。長崎に原爆の落とし時は、広島のようにはスムーズに、ことを運ばなかった。最初は、小倉が、第一目標だった。しかし、霞がかかっていたせい(八幡空襲の煙幕とのうわさもある)と、3度、目標地点に航行するが目視では、確認できなかったようだ。その間、45分間の燃料が少なくなるし、先の、広島原爆を警戒していた日本軍は、B29、2基がとんでいるのを見て、高射砲を撃ってきた。そのため、第二目標の長崎に目標を変更した。目標はやはり、広島の時と同じ、「橋」を目標地点に定めたようだ。広島は、相生橋で、長崎は、常盤橋に目標を定めていたことが、アメリカ軍の記録でわかっている。しかし、長崎上空でも、雲が多く、目視での、命令が出ていたにも関わらず、レーダーに頼ってでの投下を完工しようとした。実際には、雲の切れ間から町が見え手動で落とした、やけくその投下だったのでは、ないかと思われる。常盤橋(繁華街浜の町付近)からの大きく外れ、長崎市から北西に3キロ離れた、大浦地区で原爆がさく裂した。広島より被害が少なかったのは、原爆が落とした所が、市内ではなく、山と山の谷間の町だったからです。被害が少なかったといっても、そこは、広島と同じで、生き地獄です。確かに日本は、真珠湾の基地を目標に攻撃しています。民間人も犠牲になっているのは、わかります。しかし、広島も、長崎も完全に、市内の繁華街の橋を狙っています。初めから、民間人も軍人も関係ないとの印象をうけます。この計画を立てた人は、狂っているとしか言いようがない。白人からしたら、黄色人種は人ではないのでしょう。又、以前イギリスBBCのテレビが、二重被爆者の山口彊(つよし)さんを、クイズ番組での面白ネタにつかった。山口さんは、長崎出身で、広島に出張していた。被ばくしたのは、広島市内の江波電鉄であった。鼓膜が破れ、大やけどをおった。非難のために、出身地の長崎に帰り不運にも、長崎の三菱造船で被ばくした。こういう人の災難をつかって面白ネタに使うとは、信じられない。間抜け呼ばわりの意味の言葉をつかったとのうわさもある。やはり、白人から見た日本人は、黄色人種にしか思っていないのかもしれない。私の母も、長崎で、被ばくにあっているが、爆心地からはなれていたため、大きな災難にはあっていないが、今でも、「熱い熱い水をくれ水をくれ」とやけどした人が、歩いているのを鮮明に覚えているという。広島の被爆者、長崎の被爆者が、どんなに無念だったろうと広島の平和公園に立って強く思うことである。私は、海上自衛官でした。反戦論者ではありませんが、原爆と聞くと、心が曇ります。

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